2011年03月03日

経営者の素養を単純な図にして、社員からどう見えるか考えてみた

 
ども、経営アドバイザーの市川です。

引き続き、「組織開発」について書いていこうと思います。


昨日は、「社員から見た経営者への信頼度の重要さ」について書きました↓↓

 ◇「社員から見た経営者への信頼度の重要さ」


では、どうしたら社員から見た経営者への信頼度を高めることができるのか?

そこを考えていこうと思います。


そこを考える上で、重要なのは、

社員が経営者のどの部分を見ているか?

だと思います。


前に書いた社員のモチベーションが落ちる原因の一覧から

考えてみようと思います↓↓

 ◇「社員のモチベーションが落ちる原因の一覧」


社員が経営者に求めるところを、

ざっと考えるに、

大きく二つの要素にまとめちゃってみます。


一つは、「経営者の有能さ」。

もう一つは、再三言っている「経営者の人間性」。


この二つが、社員から見て経営者を評価するポイントかと思います。


これの良い、悪いを含めて、

ざっくりと表にするとこんなイメージかと思います↓↓

  経営者の素養を単純な図にして、社員からどう見えるか考えてみた


縦軸に、経営者の「人間性」をとって、

左を人間性が最悪、右を人間性がいいと置いてみます。


横軸に、経営者の「有能さ」をとって、

上を仕事が超できる、下を仕事ができないと置いてみます。


人間性のいい、悪い、

有能さのできる、できない、

でパターンを考えると上記図のように、

4つのパターンが考えられると思います。


それぞれのパターンにおいて、

それぞれのパターンの経営者を

社員がどう見るかを考えたいと思います。


まず①のパターンの人間性も悪くて、仕事もできない経営者。


これは論外ですね。

絶対に、そんな会社に勤めたくないです。

常識です。


まあ、通常、経営者は、ある程度、仕事ができるから、

独立開業してるわけなので、

①のパターンに陥るケースは少ないかと思います。


ただ、社長の息子だからという理由だけで、

経営者になっちゃった場合は、

①のパターンの場合もあるので、

要注意です。


よくあるパターンとしては、

どちらかというと②の仕事はできるが、

人間性は若干ハテナというケースかと思います。


上記にあるように、仕事で有能だからこそ、

独立開業するわけで、

基本、経営者は、仕事は有能なケースが多いはずです。

(多分・・)


ただ、経営者として必要な人間性なんて概念、

当然、学校では教えてくれないので、

そのあたりが弱い経営者が多いです。


このパターンの経営者が多いです。


このパターンの場合、

社員にとって経営者は、

メリットがあるうちは付き合うが、

そのメリットがなくなったとき、

デメリットのほうが大きくなった時は、

縁の切れ目となります。


もともと感情の部分で結び付いていたわけではなく、

打算で会社に出勤しているだけなので、

その打算が成り立たなければ、

その経営者に価値はありません。


例えば、経営者が有能で勢いのある会社で、

給料がいい、だから勤めている、

ただ、商材劣化のため、

業績が傾き、賞与カット、給料カットとなれば、

有能さが魅力だった経営者が、

唯一の魅力ポイントだった有能さすらなくなるので、

パターン①の論外経営者へと転落します。


もしくは、経営者が有能で、

業績が良く、給料もいいが、

その分、人使いが荒く、

ストレスが過多になり、

給料(メリット)よりもストレス(デメリット)のほうが

上回ってしまい、退職。


なんてことは、よくある話かと思います。


で、パターン③、

人間性はいいが、仕事ができないという経営者さん、

このケースは、基本的には少ないのですが、

いやいや親のあとを継いだ二代目、三代目さんは

当てはまる可能性があるかもしれません。


このパターンは、ダメかと思いがちですが、

社員から見れば、

「この社長は、仕事はできないが、

 人間性がいいから、

 支えてあげたいな・・」

なんて、母性が生まれて、

意外と社員と経営者の関係がうまくいくかもしれません。


②の経営者さんよりは、

幸せになれそうな気がします。


で、④の仕事もできて、人間性もOKな最強経営者さん、

言うことなしです。


社員さんは、全力であなたを支えるでしょう。


ただ、そんな経営者さんは、ごくごく少数でしょう。


ほとんどの経営者さんは②の仕事はできるが、

人間性に難あり、

もしくは、③の仕事はできないが、

人はいい、というところからスタートかと思います。


それは、それでいいのではないでしょうか。


④の仕事のできて、人柄もいい最強経営者さんなんて

最初からできるわけがありません。


大切なのは、②にしろ、③にしろ、

そこからさらに切磋琢磨して、

④に近づいていく姿勢があるか、

ないかかと思います。


とくに②の仕事ができて、人間性に難ありの場合、

なまじ、会社の業績がいいので、

自身の状況に問題があるなんて

思いもしません。


何かしらの問題が発生したときに、

一気に会社が崩壊します。


②の方は、ぜひ、会社の業績が好調なうちに、

人間性を磨いて、さらに社員の求心力を作ると

いいかと思います。


今回は、経営者像を

単純に区分けしすぎたのかもしれません。


一概には言えないですが、

一つの基本形を知っていれば、

対策を立てるかもしれません。


今回の図が、少しはご参照になれば幸いです。


次回の記事にて、経営者と社員の関係について書きました。

ご参照になればと思います。

 ◇「社員から信頼される経営をすることが重要です」




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Posted by 市川竜也@会計アドバイザー at 13:23│Comments(0)いい会社作り
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